「過去・現在・未来。私と白髪の共存生活」
私の家系は白髪家系です。
祖父は物心ついた時から染めていたし、母も20代から白髪染めをしていました。
私が中学生になった時に初めて白髪を1本見つけました。
その時は、さも四つ葉のクローバーを見つけたかのようなラッキーな気分になった愚か者の私・・・。
そして高校生の時にはすでに数本あるようになり、抜くと増えるという嘘か本当か都市伝説なのか。
でも風に吹かれた時にキラリと光って見える憎い白髪が疎ましくなり、好きな男の子の近くにいる時には風が吹かないようにと神に祈りました。
もちろん惨い事にその人のそばで1番白髪が目立つそよそよとした風に吹かれましたが・・・。
嫌気が差し、増えるのを覚悟で妹にいつも抜いてもらっていました。(1本5円で笑)それでも母のように20代で白髪染めは免れました。
かといって、どんどん増殖していく憎っくい白髪!!
マニキュアやカラー(白髪染めではなく)でごまかしていました。
そんな感じで気にはしていたけれどそこまで苦痛には感じていませんでした。むしろ色んなカラーをするのが楽しかったのです。
オレンジっぽい色やピンクっぽい色、金髪に近い色もしました。
そのうち自分が好きな色のカラーに落ち着きました。
そんな私も今や49歳!さかのぼる事20年前。
3人目の出産を終えた私はまだカラーで何とかなっていました。
白髪よりも子育てと家事、仕事に追われていました。
35歳頃いよいよ増えてきた白髪が苦痛になってきたのです。だけど当時は超超貧乏生活!!!!!
美容院で白髪染めなどする余裕など1ミリもありませんでしたので、薬局で白髪染めを購入してセルフカラーし始めました。
初めて自分で染める時には緊張して説明書を隅から隅まで読み、パッチテストなるものもきちんとしました。(その後は1度もしませんでしたが。)
気を付けてしていてもあちこちに飛び散る毛染め剤。
壁も服も毒々しい色が付き、服は何着ダメにした事か!
でも人間は学ぶ生き物です。毛染め用の服を身にまとい、捨てる段ボールを床に敷き、近くに壁がない場所で100円ショップで買った鏡(これも毛染め用)を置き、完璧に白髪染めをこなす事に成功したのでした。
置く時間も試行錯誤した結果、説明書に書いてある時間では私は染まりにくかったので倍の時間置きました(髪には良くないでしょうけど)美容院のようにサランラップも巻きました。
美容院に行けるのは半年に1度の縮毛矯正の時だけ。それも決まった美容院ではなく初回だと安い店を探して行ってました。
そんな生活を15年位続けました。
今はやっと1か月に一度のリタッチカラー、3,4か月に一度の全体カラー。
それに加えくせ毛がひどいので縮毛矯正も1年に2回程できるように生活は落ち着きましたが、髪の毛はボロボロで艶もなくなりました。
カラーした時にはちょっと高めのトリートメントもしてもらっています。
少しは効果があるのか髪質は改善されつつありますが、白髪の増殖速度は加速し続けて止めることはもはや誰にも出来ません。
染めた直後は綺麗ですが、半月も経った頃には根本の方がキラキラと輝き出し、背の低い私は色んな人にプリンのようになった頭を見られる羽目になるのです。
風が吹くとカラーが落ちるというか、キラキラ、いやそんな言葉ではなくギラギラ、嫌な輝きを放ち自己嫌悪に陥ります。
その後の半月は髪をなるべく見ないようにし、職場では帽子を被ってプリン頭を封印しています。
世の綺麗にしているご婦人方は一体どのようにお手入れされているのでしょうか。本当にミステリーです。
その謎を解いてみたいものです!
将来はグレイカラーで素敵な芸能人の方のようになれれば良いのですが・・・。今後の私と白髪の共存に乞うご期待、といったところです。